「1級造園施工管理技士なんて、ベテランの親方が取るものだ」
「実務経験が10年くらいないと受けられないんでしょ？」
もしあなたがそう思い込んでいるなら、その常識はすでに古くなっているかもしれません。
建設業界の人手不足解消やキャリアパスの明確化を目的に、令和6年度から技術検定（施工管理技士の試験）の制度が大きく再編されました。
結論から言うと、今の制度は「やる気のある若手」にとって、かつてないほど有利な状況になっています。
これまで「経験年数が足りないから」と受験を先送りにしていた方も、実はすでに受験資格を持っている可能性があります。
この記事では、複雑に見える1級の「新しい受験資格」について、業界のアドバイザーがポイントを絞って分かりやすく解説します。
目次
1. 「1級なんてまだ早い」と思っていませんか？ 制度は変わりました
2. 【激変】19歳から受けられる？ 新しい受験資格の仕組み
3. 結局、「1級（技士）」になるには何年かかる？
4. 注意！ その仕事内容では「実務経験」と認められないかも
5. 1級を目指すなら「公共工事」の季鋏造園土木
6. 最速で「現場のトップ」を目指すあなたへ
■ 【激変】19歳から受けられる？ 新しい受験資格の仕組み
今回の制度改正で最も衝撃的だったのが、「第一次検定（旧：学科試験）」の受験資格の大幅な緩和です。これまでの「学歴」や「実務経験」の複雑な計算式は、第一次検定に関してはほぼ撤廃されました。
・ 第一次検定は「満19歳以上」なら誰でもOK
シンプルにこれだけです。
令和6年度以降、その年度の末日までに満19歳に達する人であれば、実務経験がゼロでも、学歴に関係なく、誰でも1級の第一次検定を受験できます。
これまでは、大卒でも実務経験が3年以上ないと受けられないなどの制限がありましたが、それがなくなりました。
つまり、極端な話、2級を持っていなくても、未経験で入社してすぐに勉強を始め、19歳でいきなり1級の第一次検定を受けることも可能なのです。
・ 合格すれば「1級造園施工管理技士補」になれる
第一次検定に合格すると、「1級造園施工管理技士補」という国家資格が得られます。
「補」ではありますが、これは非常に強力な資格です。なぜなら、監理技術者の補佐として現場に配置できるため、会社からの評価も給与もアップする可能性が高いからです。
まずは迷わずにこの「技士補」を取りに行くのが、現代のキャリアアップの最適解です。
■ 結局、「1級（技士）」になるには何年かかる？
第一次検定のハードルが下がった一方で、現場の責任者である「監理技術者」になれる「第二次検定（旧：実地試験）」に進むためには、やはりしっかりとした実務経験が必要です。
ここでは、多くの人が該当する代表的なルートを2つ紹介します。
・ ルートA：2級合格者ルート（王道）
すでに2級造園施工管理技士（第二次検定合格）を持っている方のルートです。
- 2級合格後、5年以上の実務経験
（※この5年の間に、第一次検定を受けて技士補になっておく必要があります）
これが最も一般的で確実なルートです。「2級を取ってから5年間、現場でしっかり揉まれてきなさい」というメッセージとも言えます。
・ ルートB：1級技士補からのルート（新設）
新制度で1級の第一次検定を先に合格し、「技士補」になった方のルートです。
- 1級技士補になってから、直接的な実務経験など所定の年数を満たす
（※学歴や「指導監督的実務経験」の有無によって、最短1年〜数年と変動します）
少し複雑ですが、重要なのは「どのルートを通るにせよ、最終的には現場での実務経験が問われる」ということです。
机上の勉強だけで1級（監理技術者）になれるわけではありません。だからこそ、若いうちに第一次検定をパスしておき、あとは現場で経験を積むことに集中するという戦略が有効なのです。
■ 注意！ その仕事内容では「実務経験」と認められないかも
「年数さえクリアしていれば大丈夫だろう」
そう高を括っていると、いざ願書を出す段になって冷や汗をかくことになります。1級の第二次検定では、単なる作業期間だけでなく、「どんな立場で、どんな工事をしたか」が厳しく問われるからです。
・ 1級特有の壁「指導監督的実務経験」
1級（第二次検定）の受験資格には、多くの場合「指導監督的実務経験」が含まれていることが求められます。
これは簡単に言えば、「自分も作業しつつ、部下や後輩、下請け業者に対して工事の指揮・指導を行った経験」のことです。
もしあなたが、
- 「ずっと一人親方の手元（助手）として、言われたことだけをやっていた」
- 「草刈りや清掃などの維持管理業務しかしていない」
という状態だと、いくら年数が経過していても、この指導監督的実務経験として認められないリスクがあります。
・ 「公共工事」の実績が最強の証明になる
審査において最も信頼性が高いのは、やはり国や自治体が発注する「公共工事」での実績です。
設計図書や仕様書がしっかりしており、工程管理や品質管理の基準も厳格だからこそ、そこで「主任技術者」や「現場代理人」として指揮を執った経験は、文句なしの実務経験として認められます。
逆に、個人邸の小規模な工事ばかりだと、工事の複雑さや管理業務の比重が低いとみなされ、経験の内容を証明するのに苦労することがあるのです。
■ 1級を目指すなら「公共工事」の季鋏造園土木
「今の会社では、そんな立派な経験は積めそうにない…」
そう不安に思ったなら、働く環境を変えることを検討すべきかもしれません。1級を目指すなら、公共工事に強い会社に身を置くのが鉄則です。
大阪府枚方市の「季鋏造園土木（ききょうぞうえんどぼく）」は、まさにそのための理想的な環境です。
・ 「街路樹・公園・河川」1級直結の現場ばかり
当社の仕事は、枚方市や大阪府からの公共工事が中心です。
街路樹の剪定から大規模な公園整備まで、常に「施工管理」のスキルが求められる現場が動いています。
ここでは、「実務経験になるか分からない仕事」で時間を浪費することはありません。日々の業務そのものが、1級受験のための確かな実績（キャリア）として積み上がっていきます。
・ 先輩社員（有資格者）が合格をサポート
1級の第二次検定（記述式試験）は独学では対策が難しいものですが、当社には経験豊富なベテランや有資格者が多数在籍しています。
「記述問題の添削」や「現場での管理ノウハウ」など、実務に即した指導を先輩から直接受けられるのも、組織力の強い季鋏造園土木ならではのメリットです。
もちろん、受験費用などの資格取得支援制度も完備しています。
■ 最速で「現場のトップ」を目指すあなたへ
制度改正により、1級造園施工管理技士への挑戦権は、意欲あるすべての若手に開放されました。
しかし、実際に合格し、現場のトップとして活躍できるかどうかは、「どれだけ密度の濃い時間を過ごせるか」にかかっています。
ただ漫然と年数を消化するだけの5年と、公共工事の最前線で揉まれて過ごす5年。
その差は、将来のあなたの技術力、そして年収に大きく跳ね返ってきます。
「どうせ目指すなら、最短ルートで1級を取りたい」
「胸を張って『私が監督です』と言えるようになりたい」
そんな向上心のあるあなたを、私たちは歓迎します。
まずは面接で、あなたの目指すキャリアプランを聞かせてください。一緒に実現しましょう。
