造園の仕事に興味を持ったとき、
「造園職人になるには専門学校へ行く必要があるのか」
「高校を卒業して、そのまま就職しても大丈夫なのか」
「専門学校を卒業した後は、どのような会社に就職できるのか」
と悩む方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、造園職人になるために専門学校の卒業は必須ではありません。
学歴や資格を問わず、未経験者を採用している造園会社もあります。高校卒業後に就職したり、別の業界から転職したりして、現場で技術を身につけることも可能です。
一方、造園の専門学校では、植物、土壌、庭園設計、製図、測量、植栽、剪定などを体系的に学べます。
専門学校へ進学するか、そのまま就職するかは、将来どのような仕事をしたいか、どのような方法で技術を身につけたいかによって変わります。
この記事では、造園の専門学校で学べる内容や卒業後の就職先、進学と就職の違い、造園会社を選ぶ際のポイントを解説します。
■造園職人になるために専門学校は必要?
造園職人として働くために、必ず専門学校を卒業しなければならないという決まりはありません。
造園会社の求人には、経験や学歴、資格を問わず応募できるものもあります。
入社後に先輩職人の指導を受けながら、道具の使い方、植物の知識、安全な作業方法などを覚えていくことができます。
・高校卒業後に就職する方法もある
早く現場に出て経験を積みたい場合は、高校卒業後に造園会社へ就職する方法があります。
造園の技術は、実際の木や土、現場に触れながら身につける部分が大きい仕事です。
早い段階から現場へ入れば、剪定、植栽、草刈り、伐採などを経験しながら、職人としての技術を積み上げられます。
働きながら給与を得られることも、就職を選ぶメリットです。
・専門学校で基礎を学んでから就職する方法もある
造園や園芸について体系的に学びたい場合は、専門学校への進学が選択肢になります。
専門学校では、現場に出る前に植物の種類や土壌、設計、製図、測量などを学べます。
就職後に初めて聞く専門用語や図面について、事前に基礎知識を持った状態で仕事を始められることは強みです。
・進学と就職は目指すキャリアで選ぶ
専門学校へ行くか、そのまま就職するかに、絶対的な正解はありません。
早く職人として現場経験を積みたい方は、未経験者を育成している会社への就職が向いています。
一方、庭園設計、ランドスケープ、CAD、測量なども含めて幅広く学びたい方は、専門学校で基礎を固めてから就職する方法が合っています。
大切なのは、進学そのものを目的にするのではなく、卒業後にどのような仕事をしたいかを考えることです。
■造園の専門学校では何を学ぶ?
造園の専門学校で学べる内容は、学校や学科によって異なります。
造園、園芸、環境デザイン、ランドスケープなど、学科の名称によって学習内容や実習の割合も変わります。
進学先を選ぶ際は、学校名だけでなく、授業内容や実習設備、取得を目指せる資格、卒業後の就職先を確認しましょう。
・植物や樹木の知識
造園では、さまざまな樹木や草花を扱います。
専門学校では、樹木の種類、成長の特徴、適した土壌、日当たり、水やり、肥料、病害虫などについて学びます。
植物の名前を覚えるだけではなく、どのような環境で育つのか、季節によってどのように管理するのかを理解することが重要です。
こうした知識は、植栽計画や剪定、庭木管理を行う際に役立ちます。
・土壌や肥料の知識
植物が健康に育つためには、土の状態が重要です。
見た目が同じ土でも、水はけ、保水性、養分、硬さなどは異なります。
専門学校では、土壌の種類や土壌改良、肥料の使い方、排水などについて学ぶことがあります。
植栽工事では、植物を植える前の土づくりが仕上がりを大きく左右します。
・庭園や緑地の設計
造園は、植物を植えるだけの仕事ではありません。
人が歩く動線、建物とのバランス、日当たり、眺め、安全性、管理のしやすさなどを考え、空間全体を計画します。
専門学校では、個人住宅の庭、公園、広場、公共施設の緑地などを題材に、植栽配置や空間設計を学ぶことがあります。
・製図・CAD
造園工事では、図面をもとに施工する現場もあります。
専門学校では、平面図、立面図、植栽計画図などの基礎や、CADを使った図面作成を学べる場合があります。
現場作業員として働く場合でも、図面を理解できれば、完成形や作業の順番を把握しやすくなります。
将来的に設計や施工管理へ進みたい方にとっても、図面の知識は役立ちます。
・測量
公園や庭、道路周辺の緑地を施工する際には、距離、高さ、勾配などを確認する必要があります。
専門学校では、測量機器の使い方や、敷地の高低差を測る方法を学ぶことがあります。
測量の基礎を理解していると、現場での位置出しや施工計画を理解しやすくなります。
・剪定・植栽などの実習
造園系の専門学校では、座学だけでなく実習を行う場合があります。
剪定ばさみやのこぎりの使い方、樹木の植え方、芝生の管理、石材の扱いなど、実際に身体を動かして学びます。
ただし、学校の実習と実際の現場では、作業量や現場条件が異なります。
専門学校で基本を学んだ後も、就職先で現場経験を積むことが必要です。
■造園専門学校卒業後の主な就職先
造園の専門学校を卒業した後の就職先は、造園会社だけではありません。
学んだ内容や希望する仕事によって、さまざまな進路があります。
・造園工事会社
造園工事会社では、個人住宅の庭、公園、学校、道路、公共施設などの造園工事に携わります。
樹木の植栽、剪定、芝生、緑地整備、園路、公園設備など、会社によって対応する工事はさまざまです。
現場作業から始め、経験や資格を積むことで、将来的に施工管理を目指せる会社もあります。
・植木・庭園管理会社
植木や庭園管理を中心とする会社では、個人宅や寺院、店舗、マンションなどの庭木を管理します。
剪定、刈り込み、消毒、伐採、植え替えなど、樹木管理に関する専門技術を身につけられます。
一本一本の木と深く向き合い、剪定技術を磨きたい方に向いています。
・外構・エクステリア会社
外構・エクステリア会社では、門扉、フェンス、駐車場、ウッドデッキ、アプローチなどの施工を行います。
植栽も含めて住宅の外回り全体を計画する会社であれば、造園の知識を生かせます。
建物と庭を一体で考える仕事に興味がある方に向いています。
・公園・緑地管理会社
公園や公共施設、街路樹などの維持管理を行う会社もあります。
草刈り、剪定、花壇管理、芝生管理、清掃などを通じて、多くの人が安全に利用できる環境を維持します。
完成させて終わりではなく、植物を長期間管理する仕事です。
・ランドスケープ設計会社
ランドスケープ設計会社では、公園、広場、商業施設、住宅地などの屋外空間を計画します。
植栽計画、景観設計、図面作成、行政や建築会社との調整など、設計を中心とした仕事です。
設計職を希望する場合は、専門学校で製図やCAD、デザインを重点的に学べるか確認しましょう。
■専門学校で学ぶことと現場で学ぶことの違い
専門学校で学んだ知識は、造園会社へ就職した後に役立ちます。
ただし、学校で知識を身につければ、すぐに一人前の職人になれるわけではありません。
造園の仕事では、学校の授業と現場経験の両方が必要です。
・専門学校では基礎を体系的に学ぶ
専門学校では、植物、土壌、設計、製図、測量、施工などを順序立てて学べます。
現場で断片的に覚えるよりも、造園という仕事の全体像を理解しやすいことが特徴です。
資格試験に関係する知識を学べる学校もあります。
・現場では状況に応じた判断を学ぶ
実際の現場では、同じ条件の仕事はほとんどありません。
木の種類や大きさ、地形、天候、周囲の建物、通行人の有無などによって、作業方法を変える必要があります。
図面どおりに施工するだけでなく、その日の状況を見て、安全かつ効率的に進める判断力が求められます。
・職人の技術は経験によって磨かれる
剪定では、どの枝を残し、どの枝を切るかを判断します。
教科書で基本を学べても、実際の木は一本ずつ状態が違います。
先輩職人の作業を見て、自分でも経験し、失敗と改善を繰り返すことで技術が身につきます。
専門学校で得た知識は、現場経験と組み合わせることで、より実践的な力になります。
現場で学べる内容を確認したい方は、採用情報を見るところから始めてみてください。
■造園専門学校卒の強み
専門学校卒業者には、造園会社へ就職するうえでいくつかの強みがあります。
・専門用語を理解しやすい
植物名、工法、図面、測量などの基礎を学んでいれば、入社後の説明を理解しやすくなります。
現場で初めて聞く言葉が少なくなり、作業の目的を考えながら動けます。
・図面と現場を結びつけやすい
図面を読む基礎があれば、完成形や植栽位置、作業範囲をイメージしやすくなります。
将来的に施工管理を目指す場合も、現場と図面の両方を理解できることは強みです。
・植物の特徴を理解している
植物の成長や管理方法を学んでいれば、なぜその場所にその木を植えるのか、なぜその時期に剪定するのかを理解しやすくなります。
指示された作業をするだけでなく、理由を考えながら経験を積めます。
・資格取得を目指しやすい
学校で学んだ内容が、造園技能士や造園施工管理技士などの資格学習につながる場合があります。
ただし、資格によっては試験合格だけでなく、一定の実務経験が必要です。
就職先を選ぶ際は、資格取得につながる仕事を経験できるか、実務経験の証明を適切に行ってもらえるかも確認しましょう。
■造園会社を選ぶときに確認したいこと
専門学校卒業後の就職先は、会社名や給与だけで決めないことが大切です。
同じ造園会社でも、扱う現場や身につく技術は大きく異なります。
・どのような現場を扱っているか
個人住宅の庭が中心なのか、公園や道路などの公共工事が中心なのかによって、仕事内容は変わります。
剪定技術を深く身につけたい場合は庭木管理を多く扱う会社、施工や現場管理まで学びたい場合は公共工事や大規模な造園工事を扱う会社が候補になります。
・どのような工事を経験できるか
剪定、植栽、伐採、芝生、園路、外構、緑化など、造園工事にはさまざまな種類があります。
求人票に「造園工事」とだけ書かれている場合は、具体的な作業内容を確認しましょう。
・教育制度があるか
専門学校を卒業していても、現場では新人です。
入社後に誰が仕事を教えるのか、未経験者や新卒者を育成した実績があるのか、質問できる環境かを確認する必要があります。
・資格取得支援があるか
受験料、講習費、教材費などを会社が支援しているか確認しましょう。
資格手当や取得後のキャリアが用意されている会社であれば、資格を取る目的も明確になります。
・長く働ける環境か
造園の技術は、短期間では身につきません。
残業時間、休日、出張の有無、手当、仕事量なども確認し、長く経験を積める会社を選ぶことが重要です。
会社選びで気になる点がある方は、応募前でもお問い合わせいただけます。
■季鋏造園土木で経験できる仕事
大阪府枚方市の季鋏造園土木では、公園、学校、道路などの公共造園工事を中心に対応しています。
樹木の剪定、植栽、伐採・伐根、緑地整備などを通じて、造園職人として幅広い経験を積めます。
・公共造園工事
公園や学校、道路は、多くの人が日常的に利用する場所です。
見た目を整えるだけでなく、安全性、工期、品質にも配慮して施工する必要があります。
公共工事を経験することで、造園の技術だけでなく、現場でのルールやチーム作業、安全管理についても学べます。
・植栽・樹木管理
樹木や草花を植える植栽工事、街路樹や公園樹木の剪定、枯れ木の伐採など、植物に直接関わる仕事を経験できます。
専門学校で学んだ植物や土壌の知識を、実際の現場で生かせます。
・資格取得とキャリアアップ
季鋏造園土木では、仕事に関係する資格取得費用を支援しています。
現場作業から経験を積み、資格を取得することで、将来的には工程管理、品質管理、安全管理などを担う立場も目指せます。
■専門学校へ進学せずに造園職人を目指す方法
造園職人になるためには、専門学校へ進学する以外にも道があります。
未経験者を採用し、入社後に基本から教えている造園会社へ就職する方法です。
・未経験者を育成している会社を探す
求人を探す際は、「未経験歓迎」という言葉だけでなく、具体的な教育内容を確認しましょう。
誰が指導するのか、最初にどのような仕事を担当するのか、資格取得支援があるのかが重要です。
・現場で働きながら知識を学ぶ
最初は道具の名前や清掃、作業補助から始めます。
現場で見た樹木の名前を調べたり、先輩の剪定方法を観察したりしながら、少しずつ知識を増やしていきます。
仕事に慣れてきたら、資格の勉強を始めることもできます。
・学歴よりも継続して学ぶ姿勢が大切
専門学校卒業者にも、未経験から就職した人にも、それぞれ異なる強みがあります。
造園職人として成長するために最も大切なのは、入社後も学び続けることです。
植物や現場は一つとして同じではありません。
分からないことを質問し、先輩の技術を吸収し、自分で考えながら経験を積むことが、一人前の職人への近道です。
■まとめ|専門学校だけでなく就職後の環境も確認しよう
造園職人になるために、専門学校の卒業は必須ではありません。
高校卒業後や異業種から造園会社へ就職し、現場で技術を身につけることもできます。
一方、専門学校では、植物、土壌、設計、製図、測量、植栽、剪定などの基礎を体系的に学べます。
学校で得た知識は、就職後に現場経験と組み合わせることで大きな強みになります。
進学先や就職先を選ぶ際は、学校名や会社名だけでなく、
「どのような仕事をしたいか」
「どのような技術を身につけたいか」
「資格や将来のキャリアにつながるか」
を確認しましょう。
季鋏造園土木では、専門学校で造園を学んだ方だけでなく、経験や資格がない方も募集しています。
公園、学校、道路などの公共造園工事を経験しながら、造園職人として成長したい方は、季鋏造園土木の採用情報をご確認ください。

