造園職人を目指す方の中には、将来的な独立を考えている方もいるのではないでしょうか。
「技術を身につけて、自分の名前で仕事を受けたい」
「地域のお客様の庭を自分で管理したい」
「将来は職人を雇い、会社として造園工事を行いたい」
独立後の働き方は人によって異なります。
ただし、剪定や植栽の技術を身につけるだけで、すぐに事業を続けられるわけではありません。
独立後は、現場作業に加えて、見積もり、材料の手配、工程管理、顧客対応、売上や経費の管理なども自分で行う必要があります。
また、受注する工事の金額や種類によっては、建設業許可などの手続きも関係します。
この記事では、造園職人として独立を目指す方に向けて、会社員の間に身につけておきたい技術と経験をご紹介します。
■造園職人の独立にはいくつかの働き方がある

造園職人として独立するといっても、仕事の内容は一つではありません。
個人住宅の庭木剪定や除草を中心にする人もいれば、庭づくりや外構工事まで対応する人もいます。
法人や施設と契約し、年間を通して緑地を管理する働き方もあります。さらに、会社を成長させ、将来的に公共造園工事への参入を目指すことも考えられます。
対応する仕事によって、必要な技術、道具、人員、車両、資格、許可などが変わります。
そのため、まずは会社で様々な現場を経験し、
「どの仕事を得意にしたいのか」
「どのようなお客様と仕事をしたいのか」
「一人で働きたいのか、職人を雇いたいのか」
を考えることが大切です。
独立することだけを目標にするのではなく、独立後にどのような仕事を続けたいかを具体的にする必要があります。
■独立前に身につけたい現場技術

造園業で独立するためには、お客様から依頼された仕事を安全かつ適切に完了できる技術が必要です。
・樹木の状態を判断する力
剪定は、単に伸びた枝を切る作業ではありません。
樹木の種類、成長状態、季節、日当たり、周辺の建物などを確認し、どの枝を残すかを判断します。
見た目を整えるだけでなく、樹木を健康に保ち、枝の落下や電線への接触などを防ぐことも重要です。
・剪定・伐採・伐根の技術
小さな庭木の剪定と、大きな樹木の伐採では、必要な技術や安全対策が異なります。
独立後に対応できない仕事まで引き受けると、事故や損害につながる可能性があります。
自分で対応できる工事と、専門業者の協力が必要な工事を判断する力も身につけなければなりません。
・植栽と土壌に関する知識
植栽工事では、植物の種類だけでなく、土壌、水はけ、日当たり、植える時期なども確認します。
植物を植えて終わりではなく、植えた後に根付き、成長できる状態をつくることが造園職人の仕事です。
・緑地を維持管理する技術
剪定、除草、芝刈り、施肥、害虫対策など、完成後の庭や緑地を管理する仕事もあります。
定期的な管理契約につながれば、単発の工事だけに頼らず、継続的に仕事を受けられる可能性があります。
■技術と同じくらい管理能力が必要になる
会社員であれば、営業、見積もり、材料の手配、請求などを別の担当者が行う場合があります。
しかし、独立後は現場作業以外の業務も自分で行わなければなりません。
・見積もりと原価管理
見積金額を決めるときは、材料費だけでなく、作業日数、人件費、車両費、処分費なども計算します。
安く受注しすぎると、仕事は増えても利益が残りません。反対に、金額の根拠を説明できなければ、お客様に納得してもらうことも難しくなります。
・工程と人員の管理
工事を予定どおり終わらせるためには、必要な人数、材料、道具を事前に準備しなければなりません。
天候や植物の状態によって予定どおり進まない場合もあるため、状況に応じて工程を調整する力も必要です。
・品質と安全の管理
工事が完了していても、設計や依頼内容と異なっていれば、お客様に満足してもらえません。
作業の途中で品質を確認し、安全な手順が守られているかを管理することが大切です。
・お客様への説明と提案
住宅の庭づくりでは、お客様の希望を聞き取り、予算や管理のしやすさも踏まえて提案します。
専門用語を並べるのではなく、工事内容や費用を分かりやすく説明する力が必要です。
季鋏造園土木では、工事の進捗率を踏まえた工程管理、作業ごとの品質確認、適正なコスト管理、お客様とのコミュニケーションを大切にしています。
独立を考える方にとって、職人として作業するだけでなく、工事全体がどのように管理されているかを見ることも大切な経験です。
■受注する工事によって建設業許可が必要になる
造園職人として独立する際は、自分が請け負う工事と必要な許可の関係も理解しておかなければなりません。
国土交通省によると、建築一式工事以外の建設工事では、1件の請負代金が税込500万円未満の工事は「軽微な建設工事」とされています。
軽微な建設工事のみを請け負う場合、建設業許可は必ずしも必要ではありません。
一方で、1件の請負代金が税込500万円以上となる造園工事を請け負う場合は、原則として建設業許可が必要です。
建設業許可を取得するためには、営業所ごとに一定の資格や経験を持つ営業所技術者等を配置するなど、複数の要件を満たす必要があります。
また、国や地方公共団体が発注する公共工事を直接請け負う建設業者は、経営事項審査を受ける必要があります。
参考:
独立したからといって、すぐにすべての工事を受注できるわけではありません。
将来扱いたい工事の規模や種類を考え、必要な経験、資格、許可を計画的に準備することが重要です。
なお、許可や申請の要件は状況によって異なるため、実際に独立する際は、最新の情報を行政機関や専門家へ確認してください。
将来の独立も見据えて、まずは幅広い現場を経験できる環境を確認してみませんか?
■公共工事と住宅造園の両方を経験する
独立後の選択肢を広げるためには、一つの作業だけでなく、異なる種類の現場を経験することが大切です。
公共造園工事では、公園、学校、道路など、多くの人が利用する場所を施工します。
設計書に基づいて工事を進め、工程、品質、安全を管理する経験を積めます。ベンチや遊具、園路など、植物以外の施設に関わることもあります。
一方、住宅造園では、お客様の暮らしや希望に合わせて庭をつくります。
剪定や植栽だけでなく、芝生、フェンス、ウッドデッキ、害虫対策など、生活に近い仕事を経験できます。
お客様と直接話し、希望や予算を聞き取る力も求められます。
公共工事と住宅造園では、仕事の進め方や求められる対応が異なります。
両方を経験することで、独立後に自分がどの分野を中心にしたいのかを判断しやすくなります。
■季鋏造園土木で独立に向けた経験を積む
季鋏造園土木では、公園、学校、道路などの公共造園工事から、一般住宅の庭づくり・維持管理まで幅広く対応しています。
現在募集している造園職人は、剪定、伐採、除草、植栽、遊具の設置、外構工事などに携わります。
入社後は、道具や機械の使い方を学びながら、簡単な作業から経験を積んでいきます。
また、当社では仕事に必要な資格の取得費用を全額負担する資格取得支援制度と、将来の独立を支援する独立支援制度を設けています。
ただし、独立支援制度の具体的な内容は公式採用サイトに掲載していません。
顧客紹介、機械や車両の貸与、開業手続き、独立後の協力関係などを希望する場合は、応募前や面接時に確認してください。
独立は、入社時点ですぐに決める必要はありません。
まずは一人前の造園職人として技術を身につけ、現場の管理やお客様対応を経験したうえで、自分に合った将来を考えることが大切です。
「いつか独立したい」
「職人として長く働きたい」
「将来は現場を管理する立場を目指したい」
それぞれの目標に向けて、必要な経験を一つずつ積み重ねていきましょう。
将来の選択肢として独立を考えている段階でも、まずはお気軽にご相談ください。

